群馬の畳職人ブログ

2025-05-25 18:00:00

障子の驚くべき効果 ⑤

《障子のデザイン性》

障子はシンプルな構造ながらも、和室に欠かせない装飾的な役割を果たしています。木枠と和紙の組み合わせによる独特の風合いは、現代の住宅にも取り入れやすいデザインです。

また、障子紙の種類を変えることでお部屋の雰囲気を変えることもできます。

真っ白な障子紙の他に、太く残した繊維を漉き込んだ雲竜紙や衣装性の高いデザイン障子紙があります。選ぶ種類によって、和室に新鮮な印象を加えられます。

障子はデザイン次第で、和室だけではなく洋室にも合わせやすい建具なのです。

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2025-05-24 18:00:00

障子の驚くべき効果④

《障子の遮光性》

障子は光を和らげる効果があります。真夏の強い日差しを障子紙が柔らかく拡散し、眩しさを軽減できます。

一方で障子を閉めていても適度な明るさは確保されるため、昼間でも照明を点けずに過ごせます。また夜間は障子が照明の光を柔らかく反射し、部屋全体を優しく照らしてくれるのが特徴です。

とくに昔の日本家屋は照明に乏しく暗くなりがちであったため、障子の建具がとても重宝されてきました。

障子のある和室特有の落ち着いた雰囲気は、この遮光性による効果が大きく影響しています。

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2025-05-23 17:30:00

障子の驚くべき効果 ③

《障子の部屋の風通しの良さ》

障子は開け閉めが容易で、風通しをよくする効果があります。夏場は障子を開けることで、自然の風を室内に取り込めます。障子の開け閉めを行うだけで、エアコンに頼らずに涼しさを得られることから省エネにもつながります。

障子は部屋の間仕切りにも使われることが多く、開け放つことで家全体に風を通せるのも特徴です。風通しの良さは室内の空気を新鮮に保つ効果もあり、健康的なお部屋の環境づくりにも役立ちます。

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2025-05-22 18:00:00

障子の驚くべき効果 ②

《障子の調湿効果》

障子紙には、湿度を調整する調湿効果があります。和紙は多孔質な素材で出来ていて、湿度が高い時には湿気を吸湿し、湿度が低い時には湿気を放出します。この働きによって室内の湿度が一定に保たれ、カビの発生を抑えられます。

特に日本の気候は湿気が多いため、調湿効果のある障子は快適な室内環境を保つうえで重要な役割を担っています。

高温多湿な夏を過ごすにあたり、畳・襖と合わせて魅力的な存在といえます。

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2025-05-21 17:30:00

障子の驚くべき効果 ①

《障子の断熱効果》

障子は木枠に和紙を張ったシンプルな構造ですが、優れた断熱効果を持っています。その効果は、一般的な窓ガラスよりも高いといわれています。

理由としては、障子の和紙が持つ特性によるものです。和紙は、温度変化に応じて繊維が伸縮する性質を持っています。気温が上がると繊維が緩み、和紙自体の隙間が広がる事で熱気を逃がします。逆に気温が下がると、繊維が引き締まり冷気の侵入を防いでくれます。加えて、障子と窓の間の空気層が断熱材の役割を果たしています。

つまり障子は、和紙の繊維の伸縮と空気層の形成という2つの仕組みから優れた断熱効果を発揮します。

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夏は涼しく、冬は暖かい空気を逃さず、年中快適に過ごせる空間を提供してくれるのが障子の魅力です。

定期な張り替えによって、障子の魅力を最大限に堪能していただきたいと思います。

 

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