〈畳の香りによる鎮静効果〉
畳の優しい香り・色・感触が緊張をほぐし、集中力を持続させる効果があります。新しい青々とした畳のある部屋で感じるあの香りです。
バニラに含まれているバニリン、樹木と同じフェトンをはじめとしたリラックス効果をもたらす香り成分がい草には含まれています。
畳の部屋では集中力がアップする…という理由も、実はこうした畳が持つ力によるものです。
〈畳の防音・吸音効果〉
畳はショックを和らげる力の他に、音や振動を吸収してくれます。
隣の部屋や階上がフローリングの場合はどうしても音が響きますが、畳の部屋は音を吸収して伝わりにくくしてくれます。畳の方が下の階に響きにくいです。
テレビやオーディオの音なども和らげてくれます。
〈畳の弾力性〉
畳の中には空気が含まれているため、適度な弾力性があり、お年寄りや子供が転んでもケガをしにくいので安全です。
畳床(畳の芯)の種類によっても畳のクッション性は変わりますが、子供から大人までのびのびとくつろげます。
〈畳の調湿作用〉
畳には水分を吸湿したり、放湿する調湿作用があります。これによって梅雨時期は、除湿効果を発揮してくれます。
室内が乾燥してくると蓄えた水分を空気中に放出するので、ある意味エアコン機能を持っているとも言えます。
そのため畳の部屋は、夏は涼しく、冬は暖かく感じます。
〈畳による空気の清浄化作用〉
い草の畳は天然の空気清浄機と言われています。その理由は消臭・脱臭能力で広く知られている炭と同じく、スポンジのように小さな穴で構成された多孔質構造をいぐさが持っているからです。
い草が持つたくさんの穴が、空気中の二酸化炭素や窒素酸化物、ホルムアルデヒドなどの人体に有害な化学物質を吸着し、空気を清浄する効果があります。