《通気性》
一般的な襖は、木材や紙製品で作られていて非常に通気性が良いです。
気密性では他の建材にやや劣りますが、通気性の良さは湿気や有害な空気が部屋に留まるのを防いでくれます。
通気性の良い襖紙は、石油ストーブなどによる一酸化炭素中毒や感染症のリスク低減などのメリットもあります。
襖はお部屋の通気性と機密性を、バランスよく保ってくれる建具だと思います。定期的な張り替えと建具調整で、襖の魅力と性能を感じていただけたらと思います。
《調湿効果》
襖のお手入れでも触れましたが、襖紙には空気中の水分を吸収したり放出したりする作用があります。
研究によると襖紙は、湿度の高い日には湿気を吸い込んで除湿します。そして逆に天気の良い日には溜め込んだ湿気を空気中に放出するなど、優れた調湿効果を持っている事が証明されているそうです。
襖は部屋を快適に過ごせるよう、呼吸してくれています。使い込んだ襖紙の呼吸よりも新しい襖紙の呼吸の方が、気分的にも気持ちいいと思います。襖の定期的な張り替えをオススメします。
《保温・断熱効果》
襖には、部屋と部屋の間の熱を抑制する効果があります。
特に本襖(和襖)の両面に張ってある襖紙の間には、空気の層が作られています。この空気の層が熱を遮蔽して、室内の気温を一定に保ってくれます。冬は暖気を逃さず、夏は涼しい空気を保つことで、室内を快適な空間にしてくれてます。
隙間風が気になる時は、張り替え時にご依頼ください。出来るだけ建て付け調整をします。
襖の定期的な張り替えで、襖の魅力と性能を感じてもらいたいと思います。
襖の基本的なお手入れで、毎日して欲しい事は換気です。1日に1回、30分ほど風を通す事が襖を長持ちさせるポイントになります。
襖紙には湿度が高い時には湿気を吸収し、乾燥してくると湿気を放出してくれる調湿機能があります。そのため湿度が高くなりすぎる梅雨時期は、カビを防ぐためにも換気を行ってください。
間仕切りとして使われている襖は、定期的に開け閉めをして湿気を逃がしてください。重ねたままにしておくと湿気がこもり、カビやシミ、反りの原因になります。
そして週に1回程度、はたきなどを使って埃を払ったり、襖の縁や引き手を乾拭きしたりしましょう。
時間がある時には、ミニ畳の製作をします。大きさは約20センチ・厚みは15ミリで、色の変わりづらい和紙表を使用します。仕事をさせていただいたお客様へのサービス品となります。先日納品した畳の切れ端で作りました。あくまでサービス品なので、色・柄・サイズの指定は出来ません。
ご希望で材料を選ぶ事は出来ますが、その場合は有料とさせていただきます。