群馬の畳職人ブログ
国産なら何でも良いわけではない。一級技能士が品種よりも「生産者の名前」にこだわる理由
「畳は新しいうちが一番」と思っていませんか?
実は、本物の国産畳表には、5年、10年経ってからこそ味わえる「本当の美しさ」があります。
先日ブログでご紹介した、地元・桐生市菱町のお客様との打ち合わせ。その際にお預かりした、非常に貴重なものをご紹介します。5年前に私が納めた「熊本県産ひのはるか・藤原さん」の品質証明書です。
打ち合わせでお話ししていた通り、この証明書を大切に保管してくださっていた菱町のお客様。その想いに応えるように、引き上げてきた畳表は、5年経っても驚くほど美しい状態でした。
■ 「品種」ではなく「誰が作ったか」という目利き
ここで一つ、プロとしての本音をお伝えします。実は「ひのみどり」や「ひのはるか」といった品種名だけでは、本当の品質は語れません。農家さんの腕によって、格安品からブランド品を凌駕するような極上品まで幅広く存在するからです。
今回ご紹介した藤原さんの「ひのはるか」は、5年後の黄金色の熟成がその品質の高さを証明してくれました。当時、しっかり目利きして選んだ「ひのさくらクラス」に匹敵する高級品だからこそ、これほど見事な変化を遂げたのです。
ですが、国産畳の世界には、さらにその先を追求し続ける「名匠」たちが存在します。例えば、日本一の称号を手にし、業界で「ひのはるかと言えばこの人」と称される松田州平さんです。一級技能士の目から見ても、溜息が出るほど素晴らしい仕上がりです。
私は職人として、常に「今以上の感動」をお客様へ届けたいと考えています。そのため、次回の仕入れ分より、この松田州平さんの「ひのはるか」を佐藤畳工業の新たな柱として加えていく予定です。藤原さんの表が見せてくれたあの黄金色の感動を、松田さんの表でさらに極めていく。それが私のこれからの挑戦です。
こうした「生産者による差」を一般のお客様が見極めるのは、非常に難しいのが現実です。だからこそ、並べて比較するとその差に驚かされます。
▼ あわせて読みたい過去ブログ
・【奇跡の共演】名工・松田州平の『ひのさらさ』と早川猛の『ひのさくら』
■ 佐藤畳工業が約束する「失敗しない基準」
迷われたら、一つの目安として「ひのさくら」以上のランクを選んでみてください。最高級の『ひのみどり種』にしか付かないそのブランドは、間違いのない美しさを約束してくれます。
現在、自社在庫として大切に確保している早川猛さんの「ひのさくら」などは、まさに私がその品質に惚れ込んで押さえた逸品です。5月からの値上げを前に、このクラスの表を今の価格でご提供できるのは、正直に申し上げて在庫分が最後となります。
桐生市・みどり市・足利市の皆様。ラベルの文字ではなく、私が自分の目で見て「これなら責任が持てる」と確信した本物の畳表だけをお持ちいたします。





