群馬の畳職人ブログ
【高崎市山名町】1寸の歪みを読み切る。伝統技法『割り本』で仕立てた本間畳、朝一番の納品完了!
「1寸のズレを、物差し一本で読み切れるか」――本日、高崎市山名町の貸家にて、一級技能士としての意地を込めた新調畳の納品が完了いたしました。
群馬県桐生市の佐藤畳工業です。先日のブログでお伝えした通り、今回の現場は深刻なシロアリ被害に加え、部屋の対角線が「1寸(約3cm)」も歪んでいるという、非常に難易度の高い本間サイズのお部屋でした。しかも採寸時に専用道具を忘れ、手元の物差し一つで曲がりを算出する伝統技法「割り本(わりぼん)」で挑んだ現場です。
■ 「割り本」の精度が試される、朝一番の納品
本日お引越しの当日、朝一番。静まり返った現場に到着し、お預かりした鍵で中へ。8畳間の歪みは、対角線で1寸。道具があれば造作もないことですが、あの時「割り本」で導き出した計算が、果たしてこの大きな歪みにどこまで肉薄できているか……。正直、納める瞬間まで心地よい緊張感がありました。
一帖ずつ、熊本産JASⅡ「ひのはるか」を使用した新しい本間畳を敷き詰めていきます。結果は――まるで吸い込まれるように、柱の角から敷居の歪みまで隙間なく、ピタリと納まりました。1寸の狂いを物差し一本で読み切る。これこそが一級技能士として磨いてきた「割り本」の真価であり、職人の誇りです。
■ 大家さんのこだわり。清々しい「ひのはるか」と薄緑の縁
貸家ではありますが、大家さんのこだわりが詰まった贅沢な本間仕立て。そこへ、私が選ばせていただいた薄グリーンの無地縁を合わせました。「ひのはるか」の芳醇ない草の香りが立ち込める和室は、誰にも会うことのない早朝の作業であっても、達成感で胸がいっぱいになる仕上がりです。
シロアリ被害に遭い、大きな歪みがあったあの部屋が、職人の手で「新しい住まい」へと再生しました。お引越し作業が始まる前に、お預かりした鍵を責任を持って管理し、静かに現場を後にしました。お会いせずとも、仕事の精度で信頼にお応えするのが佐藤畳工業の流儀です。
■ 高崎・前橋エリアの難現場もご相談ください
片道1時間20分。桐生から離れた高崎市や前橋市でも、今回のような高度な技術を要する現場や、急ぎの案件に喜んで駆けつけます。和室の事なら何でも、一級技能士の佐藤畳工業へお気軽にご相談ください。
高崎市山名町:シロアリ被害からの再生プロジェクト







