群馬の畳職人ブログ

2026-03-29 21:15:00

高崎市でのシロアリ被害調査|一級技能士の技「割り本」で挑む遠方への畳替え対応

「まさかここまでシロアリに…」と驚かれる現場も、一級技能士の知恵と伝統技法があれば、再生への確かな一歩を踏み出せます。

お世話になります、桐生市の佐藤畳工業です。みどり市や近隣地域を中心に、一級技能士としてこだわりの畳替えをお届けしています。

■ 高崎市山名町での現場調査:シロアリ被害と本間サイズ

本日は日曜日、ご縁をいただき片道1時間20分かけて高崎市山名町の一戸建て(貸家)へ調査に伺いました。国道50号を抜け、前橋を経由。現場近くの「山上碑」の看板を目印に到着です。

不動産屋さんから調査を依頼されていた今回の物件ですが、結果は……残念ながら8畳・6畳の二間ともシロアリ被害が深刻でした。しかもサイズが大きな「本間」仕様。全面的な新調が必要な現場です。

シロアリは湿気を好むため、床下の換気が悪くなっていたり長年湿気がこもっていたりする和室の畳床(特に古い藁床など)は、格好の標的になってしまうことがあります。パッと見の表面(畳表)は綺麗に見えても、実際に踏んだ時に不自然にブカブカと沈み込んだり、畳の角がポロポロと崩れたりする場合は、裏側で被害が進行している危険なサインです。一級技能士として、単に表替えを勧めるのではなく、こうした土台の健康状態を的確に見極めることこそが、現場調査における最も重要な使命です。

高崎市山名町の貸家にてシロアリ被害を受けた本間畳の状況調査風景

■ 道具なしの窮地を救った伝統技法「割り本(わりぼん)」

ここで、職人として試される場面が。なんと専用の採寸道具を忘れてしまったのです……。しかし、そこは一級技能士。手元の物差しを使い、伝統的な「割り本(わりぼん)」という技法で対応しました。

これは、部屋の対角線の誤差から正確な曲がり寸法を算出する高度な技術です。道具がないピンチも、数学的な計算と経験があれば、寸分の狂いもない部屋の形を導き出せます。「割り本」のやり方を知っていて、本当に良かったと痛感しました。

現代の多くの畳替えでは、レーザー採寸機などの便利な機械に頼ることが当たり前になっています。しかし、古くから伝わる「割り本」の技術が頭と体に染み込んでいれば、万が一の時でも物差し1本で、部屋のわずかな歪みやダイヤモンド型に傾いた複雑な寸法まで1ミリの狂いもなく正確に割り出すことが可能です。道具に使われるのではなく、道具を使いこなす。これこそが一級技能士としての本当のプライドです。

■ 場所を問わず、一級技能士の技術を届けに伺います

帰路は玉村町から伊勢崎、藪塚を抜け、無事に桐生へ。普段のエリアからは少し離れた場所でしたが、こうして頼りにしていただけるのは職人冥利に尽きます。

「うちの畳、大丈夫かな?」というご相談があれば、場所を問わずフットワーク軽くお伺いします。一級技能士の知恵と技術で、どんなお悩みも解決いたします!たとえシロアリの被害が深刻であっても、床下の補修の手配から新しい本間畳の新調まで、お客様にとって最も安心できる最善の解決策をご提案することをお約束いたします。

【2026/04/05 追記】

本日、高崎市山名町の現場にて新調畳の納品が無事に完了いたしました!
道具なしの「割り本」で導き出した1寸の歪み、果たしてピタリと納まったのか……?
→【完結編】1寸の歪みを読み切る。伝統技法「割り本」の真価はこちら

〈施工地域〉 群馬県桐生市・みどり市・栃木県足利市を中心に、太田市・伊勢崎市・前橋市など群馬県全域の畳・襖・障子の張り替えを承ります。その他地域からでもお気軽にご相談ください。
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