群馬の畳職人ブログ
【これぞ一級技能士の限界突破】高崎市倉渕町・一級本藁床×天然い草「引目」で仕立てる最高難度の1畳敷き縁なし新畳7枚!10年先を見据えた手縫い締めの執念
いつも佐藤畳工業のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。群馬県桐生市菱町の佐藤畳工業です。秋の本格的な模様替えシーズンを迎え、今週も地域の皆様からたくさんの温かいご用命をいただき、一級技能士として一針入魂で実直に現場を動かしております。
さて、本日ご紹介するのは、建築会社(工務店)様からご発注をいただきました、高崎市倉渕町の新築住宅での特別な施工事例です。長らくお待たせをいたしておりましたが、本日ついに、職人としての限界の技術を注ぎ込んだ【 一級本藁床(わらどこ)を使った1畳敷きの縁なし新畳 】を無事にお届けさせていただきました!
一般的な「縁なし畳(琉球畳)」といえば、目が細かく折り曲げやすい和紙・樹脂表や、目積(めせき)表を使用するのが現代の業界の常識です。しかし今回は、工務店様の『新築の和室に、天然天然い草本来の圧倒的な目の美しさと藁床の格調高さを宿らせたい』という強いこだわりから、あえて目が粗く非常に折り曲げにくい天然い草の「引目(ひきめ)」の畳表【 熊本県産・本間ひのみどり(生産者:赤星直裕 氏) 】を使用するという、異次元の難易度に挑みました。
天然い草の引目を割らないように、絶妙な加減で畳表に水分を含ませて折り曲げる作業は、い草の1本の折れや色の変わりすら許されない極限の精神戦です。さらに、土台(畳床)には昔ながらの重厚な「一級本藁床」を使用いたしました。
天然の藁床は長年使い込むと、中の藁を締め付けている糸が徐々に緩み、畳床を切り落とした面が緩み膨らんで型崩れしてしまう特性があります。特に今回は縁(へり)というガードがないデリケートな縁なし畳。数年後に四方が膨らんで掘りコタツの無垢枠に干渉してしまうような事態は、プロとして2000%絶対に許されません。
そこで、畳が敷き合わさる角部分には、型崩れを防ぐためにプラスチックコーナーをガッチリと逢着(ほうちゃく)。さらには四方全体を機械で縫い締める工程を施しました。この10年先を見据えた畳作りの執念が、未来永劫型崩れしない強靭な角を生み出すのです。
仕立て上がった計7枚の縁なし新畳を、高崎市倉渕町の新築現場へ丁寧に納品させていただきました。無垢の木目が渋く佇む重厚な掘りコタツの木枠を取り囲むようにに、7枚の畳が目の前に現れました。
天然い草の「引目」だからこそ醸し出せる、圧倒的に細やかで凛とした目の美しさ。そして、一級本藁床ならではの、足を踏み入れた瞬間に足裏から伝わるずっしりとした伝統の踏み心地は、まさに唯一無二の極上の風情です。
■ 10年後に現れる本当の価値が伝わる誠実さ
天然い草の引目を割らずに折り曲げる絶妙な水加減や、数年後の藁の緩みを計算し尽くして四方に施した縫い締めの工程。さらに見えなくなる角に施した魂の「手縫い締め」。これらはすべて、お部屋が完成した瞬間だけでなく、これから5年、10年と歳月が流れたときに、型崩れのない圧倒的な耐久性として「本物の価値」が静かに証明されます。
これからも地域の皆様の大切な和室の主治医として、一般住宅はもちろん、新築・リフォーム、神社仏閣、公共施設にいたるまで、一枚一枚に魂を込め、一生涯責任を持ってアフターフォローをさせていただきます。昔ながらの伝統的な本藁床(わらどこ)の表替え・新調のご相談や、最新の縁なし、ご予算に合わせたお見積もり比較など、どんな小さな事でもまずは公式LINEやお電話からお気軽にご相談ください。
※実際に当店で工事を終えられ、和室や窓際の美しい仕上がりに大満足された地元の皆様からの【1ミリも嘘偽りのない手書きアンケートギャラリーはこちら >】も合わせてご覧いただき、本物の安心感をお確かめください。
※日本の本物のい草・畳表の大切な産地である熊本の深刻な現状と、年内施工分の最高品質をお約束する当店の【震災と畳の未来・国産100%の自社倉庫確保についてはこちら >】も、合わせてご一読いただけますと幸いです。
