群馬の畳職人ブログ
【施工事例】みどり市笠懸町・戸建て貸家6畳表替え:無理な新調は勧めません。60年前の特殊な畳床を、熊本産畳表で実直に表替え仕上げ
いつも佐藤畳工業のブログをご覧いただき、誠にありがとうございます。群馬県桐生市菱町の佐藤畳工業です。いよいよ9月、秋の本格的な畳替えシーズンを迎えるにあたり、地元の皆様からたくさんの温かいご用命をいただき、今週も一針入魂で実直に現場を動かしております。
本日は、日頃から当店を深く信頼してくださり、「群馬の管理物件で畳や襖の修繕があるときは、絶対に桐生の佐藤さんに頼む」と、ありがたいことに毎回名指しでご連絡をくださる大切なリピーターのお客様、県外にお住まいの大家様からご用命をいただきました、みどり市笠懸町の戸建て貸家の素晴らしい施工事例をご紹介いたします。いつも大変実直なご縁をいただき、心より感謝申し上げます。
今回のご相談は、賃貸用にお貸し出しされている一軒家の和室6畳間の表替え工事でした。現地でお見積もりをさせていただいた際、築年数が大変古く、畳の土台(畳床)も当時のまま長年使われてきた状態であることが分かりました。専門用語になりますので一般のお客様には少し分かりづらい裏側の世界かもしれませんが、これは今からおよそ60年〜70年ほど昔に作られた、かつての『琉球表(縁無しの畳)』が縫い付けられていた大変特殊な構造の古い古い畳床でした。
通常の業者やリフォーム店であれば、遠方にお住まいで現場に立ち会えない大家様に対して、「ここまで古くて特殊な土台は表替えできません。土台から全て丸ごと新調にしなければ絶対に綺麗に納まりませんよ」と、高額な総取り替えメニューを強引に勧めるケースがほとんどです。しかし、大家様にも当然、今回のリフォームのご予算のご都合がございます。当店では、お客様の立場を無視して不必要な高額工事を売りつけるような無理な営業は、これまでも、そしてこれからも絶対にいたしません。遠く離れた地から信頼してお任せくださる大家様のご期待に応えるため、一級技能士の技術と工夫を尽くせば、この歴史ある土台を活かしたまま十分に美しい表替えでお仕立て直しができると判断し、実直に作業を承りました。
■ 職人の目利きと手仕事。熊本県産・小林昌修氏が育てた確かな国産畳表を使用いたしました
お仕立てに使用したのは、熊本県産の生産者『小林昌修』氏が丹精込めて育て上げた、安心の国産畳表(五八糸引・ひのみどり品種)です。仕立てる前の側面には、厳しい検査をクリアした本物のJAS等級の証紙マークがずらりと並んでます。直接、肌に触れる素材だからこそ、品質を落として誤魔化すようなズルは一切いたしません。
この60年前の特殊な古い土台に対して、現代の新しい熊本産畳表を隙間なく平らに逢着させるためには、一級技能士の繊細な寸法修正の技が必要不可欠です。仕事場(作業場)にて、土台の凹凸や長年の歪みを実直に補修、微調整して一枚一枚丁寧にお仕立てを施しました。畳縁には、大家様が昔から一番大好きだとおっしゃる、伝統的で凛とした『紺無地(こんむじ)』の高級縁をしっかりと縫い付けさせていただきました。
■ 隙間なくピタッと納品完了。古い土台を感じさせない、清々しい紺縁の和室空間へ
仕上がった6枚の畳を丁寧にお部屋へお届けし、納品をさせていただきました。築年数によるお部屋全体の歪みで隙間や段差が出来てしまいがちな難しい現場でしたが、現場での微調整を何度も繰り返し、ミリ単位の狂いもなくピタッと隙間なく、滑らかに美しく敷き込みを完了いたしました。古い土台であったことを完全に忘れるほど、和室全体にパッと上質な国産い草の清々しい香りと、紺無地の凛としたラインが広がりました。
遠く離れた県外からでも、顔が見えないからこそ「佐藤畳工業になら、我が家の和室を100%安心して任せられる」と信頼してくださる大家様のまごころは、私たちの実直な暖簾にとって一生モノの不変の資産であり、誇りでございます。今後もアパートや戸建ての管理物件、ご自宅の和室にいたるまで、一級技能士の責任として、一枚一枚魂を込めて丁寧にお仕立てすることをお約束いたします。
※実際に当店で工事を終えられ、和室や窓際の美しい仕上がりに大満足された地元の皆様からの【1ミリも嘘偽りのない手書きアンケートギャラリーはこちら >】も合わせてご覧いただき、本物の安心感をお確かめください。
※日本の本物のい草・畳表の大切な産地である熊本の深刻な現状と、年内施工分の最高品質をお約束する当店の【震災と畳の未来・国産100%の自社倉庫確保についてはこちら >】も、合わせてご一読いただけますと幸いです。
※いよいよ来月より始まる襖紙・障子紙の原材料高騰に伴う、当店の【襖紙(9月より)障子紙(10月より)価格改定と、8月31日までの現行価格据え置きお約束についてはこちら >】も、合わせてご確認ください。
